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ロングツーリングに行くときには、何も考えなければ持っていく荷物もそれなりになってしまいます。バイクは荷物を積むことが出来るスペースが限られているため、 知恵を絞って必要最小限の荷物に限定し、さらに知恵を絞り美しくバイクに固定する『パッキング』をする必要があります。 パッキングの方法は人それぞれだし、必要と考える荷物も人それぞれ。アイデア次第で工夫できるので『楽しい』のです。 旅先でライダーとキャンプをするとき、パッキングの方法をまじまじと観察してしまいます。えっ、こんなものを積んできたのという人がけっこういます。 炭を一箱と焚火台を積んで回っている人や、ダッチオーブンを積んでいる人、プロ顔負けの調味料のたくさん積んでいる人。みなさん、それらを積み込むために知恵を出しているのです。 キャンプの時、ライダー同士の語り合いで、パッキングの話題になることもしばしば。奥が深いので会話がつきません。車と違い、不便を楽しむ。これが楽しいんです。 | |||
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荷物を積み込む場合、ガッチリと固定して荷崩れを起こさないようにしないといけないのですが、ツーリング中にすばやく取り出したい荷物もあります。 したがって、大きな器(ユニットと呼ぶことにしよう。)一つだけではなく、いくつかのユニットに分けて積み込んだほうが便利です。 一つ目は『リアバッグ』。これは、出発時に固定すると、テント設営時まで下ろすことはありませんし、開閉もしません。完全に固定します。 二つ目は『デイバッグ』。温泉セットや、ハイキングセットなど、簡単に持ち歩けるので、一日の行程中のイベントに大活躍です。 三つ目は『サイドバッグ』。簡単に荷物の出し入れが出来、かつ重心が低いので重量物をいれてもバランスに影響が出にくいです。でも、雨天でレインカバーを装着したときはまったく出し入れが出来ないので悩むところです。 四つ目は『タンクバッグ』。地図と身の回りの小物など、頻繁に使うものを入れておきます。 あくまで、これは私のパターンなので、ほかにも工夫すればいろいろありますよ。 | |||
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リアバッグは容量60リットルのJTC製の物で、 さらに左右に広げて容量を拡大できる区画があります。 メイン区画には、一番容積を取り、走行中に扱うことのない『テント』『シュラフ』を格納します。さらに、重量の関係で『車載用工具』を一番下に格納します。 工具はイザというときには取り出しやすい箇所に入れておいたほうが良いのですが、重いためサイドバッグのどちらかに積むのはバランスに影響しそうなためココに落ち着いています。 余った部分には、衣類を格納します。Tシャツ、パンツ、靴下を1日分ずつジップロックに小分けしてから格納すると、一つ一つが布団圧縮袋のように圧縮されるので容積を節約できます。 また、一日着ていた下着類は汗ビショです。これをそのまま積み込んでロープでテンションを掛けると周囲の衣類にも汗臭さが写ってしまいますが、ジップロックではそれも防止できます。 行程中にコインランドリーを見つけると立ち寄るのですが、このとき沢山のジップロックの中から使用済みの物を見つけなければならないのですが、ちょっと開けてみると臭いですぐにわかります。 左右の拡張部分には、ストーブ、ランタン、ガスカートリッジ、 食器などの調理器具と『米』を積み込みます。 米は一日1合強の計算で、はやりジップロックに紙コップと共に詰めておきます。もちろん紙コップには1合のところにマジックで印をしておきます。 | |||
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一日の出発前に、今日のイベントで必要な小物をココに格納しておきます。まず間違いないのが『お風呂セット』。手ぬぐい、バスタオルと着替え、石鹸、シャンプーです。 リアバッグは取り下ろすのが大変だし、ツーリング先で中身をゴソゴソするもの面倒なので、あらかじめデイバッグに分離しておくと、サッと持ち出すことが出来ます。 草原歩きなどでバイクから長時間はなれなければならないときなどは、手ぬぐいなどとともに貴重品も持ち歩くことになるのですが、そのようなときにも大活躍です。 ただし、面倒でも走行時はリアバッグの上に別のロープでくくりつけるようにしています。 背負いながらの走行は止めたほうが良いです。短時間ならまだしも、長時間担いでいると結構体が疲れてきますし、荷物満載時ではリアバッグと干渉して乗車中の体の移動が制限されてしまいます。 日帰りツーリングでも、デイバッグのみでは辛い思いをするでしょう。長時間背負って同じ姿勢でいると、肩がこってしょうがないですよ。 | |||