車載用工具類
 
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 ロングツーリングに出かけるとき、人里はなれた場所でのマシントラブルには標準車載工具だけでは対応できません。 やはり、必要最低の工具類は持ち歩いていないといけません。
 ここでは、ロングツーリング時に持ち歩いている工具類を紹介します。

 ただし、いくら工具があっても電気系統のトラブルだけはどうしようもありませんね。長野県上高地の山中ではレギュレーター故障で走行不能に陥りレッカー移動で入院となりました。

工具持ち歩きセット2004.02.03作成
工具持ち歩きセット

 形も大きさもまったく違う工具をひとまとめにするカバンです。

 カバン自体は仕事用のスーツを買ったときにオマケでくれたヤツを流用しています。
 ちょうど良い大きさなので、工具が暴れません。 (スカスカだとしっかりと固定しておかないと走行時の振動でガチャガチャうるさいことになります。)

 ただこの大きさだとバイク自体の収納スペースに乗らないのでリアバッグにしまう事になります。 これの7割ぐらいの大きさのカバンを探しています。
 最近ではノートパソコンの衝撃吸収機能付のカバンを物色しています。あれだと走行振動でガチャガチャしなさそうですしね。

工具持ち歩きセット − コンビネーションレンチ類2004.02.03作成
コンビネーションレンチとプラスドライバ

 レンチ類は絶対に標準車載品では足りません。そもそもこんなにサイズが無いですし。

 メーカーはKTC製で揃えています。別にメーカーはどこのでもいいのですが、名の通ったメーカー製だと加工精度や強度がしっかりとしており、 ちょっと大きなお店にいけば必ず置いてある入手性の良さから選択しています。

 バイクでは自動車ほどたくさんの種類は必要なく、自分が通常のメンテナンスをする上で必要なものをちょっとずつ買い揃えていったらこのサイズで落ち着きました。

 左側はプラスドライバーです。

#8(M5) 1994.10.08購入 \680
#10(M6) 1994.10.09購入 \730
#12(M8) 1995.03.17購入 \850
#13(M8) 1995.03.17購入 \980
#17(M10) 1995.03.19購入 \1080
工具持ち歩きセット − ソケットレンチ類2004.01.27作成
ラチェットハンドルとソケット類

 しばらく工具を使うと、よりよい道具が欲しくなります
 硬くて緩まないネジなんかは、このソケット(ラチェット)レンチを使って緩めます。コンビネーションレンチよりも柄が長いため大きな力がかけられます。(あまり良くない使い方ですが...) (トルクをかける時はこちら、スピンナーハンドルを。)

 先端のコマを差し替えて、何種類にも変身します。また、連続して回す時もいちいちセットしなおすのではなく、片方向にしかテンションがかからないようになってるので、カリカリ、カリカリとそのまま連続で締められます。

ラチェットハンドル KTC 9.5sq BRC20J 1996.08.18購入 \6860
ヘキサゴンソケット 4mm HB20-4 1996.08.24購入 \530
ヘキサゴンソケット 5mm HB20-5 1996.08.18購入 \530
ヘキサゴンソケット 6mm HB20-6 1996.08.24購入 \530
ソケット 6mm B20-6H 1996.12.02購入 \440
ソケット 8mm B20-8H 1996.08.18購入 \440
ソケット 10mm B20-10H 1996.08.18購入 \460
ソケット 12mm B20-12H 1996.08.18購入 \460
ソケット 14mm B3-14 2006.06.18購入 \635
プラスドライバビット HB20-2P 1996.08.24購入 \640
マイナスドライバビット HB20-100M 1996.12.02購入 \650
ソケットホルダー2008.03.20作成
ソケットホルダー

 ソケットのコマが多くなってくると、保存方法を考えなければなりません。
 車載用の小さなカバンに入れているとコマがバラバラに散らばってしまい、必要な時にアチコチ探すことになってしまいます。

 ソケットレンチのセットで購入している場合はこんな苦労は無い(綺麗に収納できるケースつきなので。)のですが、単品で購入していくと何か考える必要があります。

 そこで、ソケットを差し込んで固定しておくゴム製のソケットホルダーを用意しました。これならばコマがバラバラになってしまうことが無く、柔軟性もあるため小さなカバンの中でも多少の自由が利くようになります。

 そんなに高いものでもないので、とりあえずって感じです。

デイトナ製 #40888 2006.11.18購入 \997
ボルトのサイズ表記と工具サイズ表記の換算2008.02.18作成
サイズ換算表
ネジの呼び名 M3 M4 M5 M6 M8 M10 M12 M14
ネジ径(mm) 3 4 5 6 8 10 12 14
二面幅(mm) 5.5 7 8 10 13 17 19 22
小型ネジ二面幅(mm) 12 16 18 21

 バイクのメンテナンスをしていて、『あっ、サイズの合う工具が無い!』なんて事態になったとき、慌てて工具を買いに行く(セットの工具を購入していれば良いのですがなかなか財力が・・・)のですが、なぜかいつもサイズ標記に迷ってしまうのです。

 それは、ネジのサイズ標記はネジ外径で標記されていて、工具のサイズ標記はボルトの二面幅で標記されているからなのです。
 ボルトの形状はJIS規格で定義されているため、一般的なネジ・工具であれば左の換算表で読み替えればそれぞれ目的のサイズがわかります。

 私自身がおっちょこちょいですぐに忘れてしまうため、ココに残しておきます。

工具持ち歩きセット − ソケットレンチ類(エクステンションバー)2007.11.25作成
エクステンションバー

 上記ソケットレンチは、ソケットを取り替えることで一つの工具が何種類にも変身する効率的なツールなのです。

 当然ネジやボルトの大きさの取替えは効きますが、奥まったところにあるネジやボルトを回すときには延長用のソケット(=エクステンションバー)もあります。

 コレはいくつかつなげて延長するのではなく、延長する長さによって数種類の長さのバーが売られています。
 私の場合は、VFR750F(RC36)マフラーを固定するボルトを外すためだけに購入しましたが、きっと将来他の役目も出てくるはずです。

エクステンションバー 150mm BE3-150-S 2006.06.18購入 \1270
工具持ち歩きセット − その他定番類2004.02.03作成
ペンチ・ニッパ・バイスグリップ・マイナスドライバ等  つづいて、その他定番工具類です。
ニッパ
左中央青色
針金などを切断するときに使います。
プライヤ
右中央赤色
部品をつまむときに使用します。
マイナスドライバ
右上
普通のマイナスドライバより長いやつです。後輪のブレーキパッドを交換する時に奥まったところにネジがあるためにコレを使用します。
アノンアルファ
左上
瞬間接着剤です。
バイスグリップ
右下銀色
部品をつまむプライヤの機能に『一度つかんだら緩まない』機能を追加したものです。 転倒してブレーキレバーやペダルを折ってしまったときに残存部分にかまして代用します。
ビニールテープ
左下
部品の仮止めなどに使用します。その他一時的な液漏れ対処など幅広い用途があります。
マイナスドライバ 1995.12.03購入 \900
バイスグリップ 1997.02.23購入 \1630
工具持ち歩きセット − 小物類2004.02.03作成
予備レバーと予備パーツ  その他小物類です。
針金
部品に巻きつけてテンションをかけることが出来ます。これも非常時に幅広い用途があります。
ガムテープ
左中央白
ガムテープを丸ごと持っていくと容積がかさむので、芯を抜いて潰した形にします。 ただしそんなに量も使わないので、少量を厚紙に巻きつけて携行します。
予備ねじ類
右側
カウルのネジその他振動で脱落しやすいところのネジはいくつか予備を持ち歩いています。増し締めをしていても脱落します。
予備ブレーキレバー
左下
転倒時にやられる確率大のレバーは予備を持ち歩くようにしています。 ただし自分では変えられません。バイスグリップで延命して、交換は他力本願です。
予備クラッチレバー
左下
T型ヘキサゴンレンチ-5mm2007.01.01作成
T型ヘキサゴンレンチ

 六角レンチって意外と短くて、奥深い部分に使えなかったり、その短さから十分にトルクを掛けられず、固着したネジを外すのに難儀します。

 愛車VFR750F(RC36)では日常メンテナンス時に頻繁に六角レンチを使いますが、サイズは5mmのみ。カウルの固定とブレーキキャリパーのパッドピンに使用しています。

 作業性を追及すると、この形になります。工具が長いため奥深い部分でも楽に使用できます(ラチェットハンドルエクステンションバーでは太くてダメなんです。)し、しっかりとトルクを掛けることができます。(良くないけれどもコンビネーションレンチを引っ掛けて巨大なトルクを掛けることができます。)
 また、支持部はボールベアリングになっているため持ち換える必要が無くスイスイと回すことができます。

 購入時期がラチェットよりも早かったせいもありますが、使用頻度が高くとても重宝しています。

1995.12.03購入 \900
チェーンオイル(携帯サイズ)2004.02.03作成
携帯用チェーンオイル缶

 チェーン駆動しているバイクの宿命とも言えるチェーンへの給油
 ツーリング中でも給油できるような携行サイズが売られています。日帰りツーリングではあまり関係ないですが、ロングツーリングだと意識しておいたほうがいいでしょう。

 だいたい500kmくらい走行したぐらいから、徐々に『シャリシャリ』とチェーンから音がしてきます。 ロングツーリング中で500kmなんてアッという間です。3〜4日に一回噴いてあげる必要があります。
 また雨天走行をした場合はすぐに油分が飛んでしまうため、直ちに給油が必要となります。

参考値 2002.07.14購入 \1080
パンク修理キット(砲弾型)2004.02.03作成 / 2013.01.01追記
パンク修理キットと炭酸ガスボンベ

 自動車みたいに予備タイヤを積むわけにはいかないので、パンクはその場で応急処置をする必要があります

 この製品は、熱で溶ける接着剤ゴム製の栓でパンクの原因の穴をふさいでしまい、 付属の炭酸ガスボンベでタイヤに空気を注入し、その後の走行でタイヤに熱を与えることで完全に溶着させるものです。

 一番最初の使用は、友人と山梨県大月市付近を走行中にカッターナイフの刃を踏んでしまいタイヤに食い込み空気が漏れる事件でした。
 真夜中だったためとりあえずコイツで応急処置をして、高速道路で一気に帰ってきました。円形ではなく線状に穴が開いたため完全に空気の漏れを止めることは出来ませんでしたが、ゆっくりと漏れるのでガソリンスタンドごとに空気を補充して帰ってこれました。

 2代目はバイクに積みっぱなしで、夏冬数回を越すとゴム製の栓がドロドロになったため、 ボンベだけ残してご臨終。そして写真の3代目となります。

 まぁ、こいつが活躍することなくゴミ箱にいくのが一番幸せですね。

3代目 2002.07.07購入 \2520
パンク修理キットを使用中

〜 2013.01.01追記 〜 UPDATE
 実際にパンク修理キットを使用する機会が来てしまいました。2012年7月15日にリアタイヤが釘らしいものを踏んでしまいパンク!

 2002年7月に購入して以来、ずーっとバイクに積んだままのパンク修理キット。10年もの間でもタイヤはノートラブルだったので活躍する機会がなく、いつの間にか忘れ去られた存在に。

 そして実践使用する場面になったら、肝心の接着剤が未開封にもかかわらず中身が蒸発してしまいスッカラカン!

 砲弾型ゴムに最初から付属している少量の接着剤に期待して、タイヤに打ち込んでみましたが・・・・滑りが悪くてタイヤに打ち込むのですら一苦労

 結局、このキットでパンク修理することができませんでした。
 偶然見つけたバイク屋で使用していたのは、ゴムバンド型のパンク修理キット!

 早速次のパンクに備えて、新たなパンク修理キットを購入しよう。そして3年ぐらいで定期的に更新しようと心に誓いました。

エクステンションエアーバルブ2008.01.01作成
エクステンションエアーバルブ

 バイクのタイヤ周辺は、ホイールキャストやブレーキディスク、チェーンなどが配置されているため意外と狭いんです。

 ツーリング中の不意なエア抜けなど、出先のガソリンスタンドでエアを補充しなければならない事態になることも、非常に稀に遭遇します。

 しかし、ガソリンスタンドの空気入れは、空気注入口が棒状になっていてバイクに接続できない形式のものが多数存在しています。
 スタンドによっては、バイクにも接続可能な型も別に置いてありますが、運が悪いと『バイクはお断り!』となりかねません。

 そんなとき、タイヤの空気注入口の角度を90度曲げるエクステンションエアーバルブがあると、空気入れが置いてあるガソリンスタンドで必ずエア補充ができるのです。
 そんなにかさばるものではないのでタンクバッグの中に忍ばせています。

〜 2008.06.01追記 〜 UPDATE
 実際の使用は、こんな感じです。

2007.08.19購入 \735

Last updated 2013.01.01