| |||
長距離フェリーの場合は、事前に予約をしておいたほうが良いでしょう。毎日出ているとも限りません。月・水・金が上り、火・木・土が下りと変則になっている場合もあります。 さて、実際にフェリーに乗る日にすることは、とにかくフェリー埠頭に向かうこと。 最寄の高速道路のインターチェンジからは大体案内標識が出ているので、素直にそれに誘導されます。 ただし、フェリー会社によって、同じ港でも『西港』『東港』などと港が分かれている場合もあり、現場についてから『あらっ違う!』なのてこともあります。 使い慣れた港ならば出航の90分前、初めての港であれば余裕を持って120分前ぐらいに着くような気持ちで行きましょう。 (夜間に撮影したので写真の背景が真っ暗です。) | |||
| |||
フェリー埠頭に到着したら、バイクを止め、目的のフェリー会社が入っているターミナルビルを探します。 予約の有無に関わらず、フェリー会社のカウンターに出向いて乗船手続きをしなければなりません。 フェリーターミナルは大きな駐車場のようなもので、バイクの指定場所にバイクを止め、車検証と現金(あらかじめ予約をして現金を払い込んでいる場合はクーポン券)を持ってきましょう。 普段そんなに混雑はしないのですが、シーズンであればフェリー乗船待ちの車でごった返していますし、ライダー連中の中にはテントまで張ってキャンセル待ちをしている人たちもいます。 私が頻繁に利用する『青森〜函館便』は便数が多く、シーズンを避けて利用しているので予約無しでも乗れなかった事がありません。 | |||
| |||
船に乗るためには、乗船申込書に氏名・住所・連絡先等を記入し、バイクの場合はナンバープレートの番号、排気量も記入して車検証と共に窓口に提出します。 フェリー料金は客室のランク『特等』『1等』『2等寝台』『2等』と、バイクの排気量でいくつかの設定があります。 この排気量区分は、だいたい125cc、400cc、750ccが境界で料金が変わります。私のバイクVFR750F(RC36)の排気量は748ccなので、ギリギリお徳を味わえるのです。 スポーツで言えば格闘技の体重別クラスのギリギリまで重い人みたいな感じ(?)ですかね… 運賃を払う(もしくはクーポン券を渡すと)と『乗船券』が貰えます。船に乗るためにはこの券が必要です。 実はこのとき、コンピューター上には大体の重量が登録され、最終的な締切時間になったときに船の中のどの位置に積むのかを計算で求めて、船がバランスを崩して転覆…なんてことが起こらないようになっています。(らしい…) | |||
| |||
乗船手続きが済んだら、乗船開始時刻まではのんびりです。 航路毎に乗船開始の時間は出航のn分前と決まっているのですが、短距離航路では30分前ぐらいにならないと、乗船できません。 バイクは、航路によりますが『一番最初の乗船』か、『一番最後の乗船』のどちらかになります。(私が利用したことのあるフェリーは、先乗り後降りのパターンしかありません。) 車両甲板の壁際など端のほうにバイクを固定するからで、乗用車が入ってしまうと端に付ける事が難しくなるからだと思われます。一番先に乗れるので船内の場所取りが優位になるのですが、下船も一番最後、車が全て下船した後にようやく下船できます。 乗用車や大型トラックは乗船口近くでキチンと行列で並んで乗船開始を待っていますが、それを無視してとにかく岸壁の一番前を陣取って待機します。 | |||
| |||
いよいよ乗船です。 船員から手招きされると、乗船開始の合図です。船の手前で乗船券を渡してから船に乗り込みます。乗り込む際の鉄板はとても滑りやすいので、低速低重心で注意しながら通過するようにします。 船内の車両甲板では、船員が誘導する場所につけ、ローギア、エンジンストップ、ハンドルロックを行います。確実に固定するための処置ですので、ニュートラルギアではなく、ローギアに入れたままエンジンを止めます。 後は、船員さんがロープを使ってバイクを固定してくれます。 車両甲板は、乗下船時以外は法定で立入りが禁止されるため、船内生活に必要な荷物はすべて持っていく必要があります。私の場合はタンクバッグのみを船内に持っていき、リアに固定してあるバッグ、サイドバッグはそのままにしておきます。 青森〜函館航路は船内には4時間程度のため、パッキングをバラさ無くてすむようにあらかじめ出発時に考えてパッキングしておきましょう。枕は船内にあるため貴重品のみでも寝て過ごせます。 ちなみに、冷凍・冷蔵トラックなどはエンジンをかけっぱなしにするため、車両甲板は排気ガスが高濃度で滞留します。ヘルメットぐらいは避難したほうがよいかもしれません。 | |||
| |||
さて、一番乗りで乗船できるのですから、真っ先に客室に入り一番良い場所をキープします。 昼間航行の場合は展望室の隅っこに寝そべるスペースを確保してしまいます。ガキンチョが多くなる確率が高いですが、それも最初だけで、しばらくするとのんびりお昼寝モードになります。 しずかに景色を見たり、お弁当を食べているとあっという間に4時間が過ぎてしまいます。 夜間航行の場合は、展望室にこだわる必要は無く、なるべく入り口から遠い部屋の隅に陣取ります。入り口に近いと人通りがあるため落ち着いて寝ることが出来ません。 キャンプ用に持参してきた耳栓が活躍します。 枕だけは船の設備として配置されているため、短距離航行の場合はタンクバッグ(貴重品の格納済み)のみ船内に持ち込めば十分です。 | |||