バイクに乗っていて一番恐れるのは速度取締り。自動速度違反取締機(通称オービス)は、 レーダー式以外に赤外線式やループコイル式などレーダー探知機で検知できない方式がありますが、 基本的に前方からの撮影になるため、ナンバーが後ろにしかついていないオートバイはそんなに恐れる必要がありません。 しかし、毎日日替わりで行っている臨時(?)の計測は、移動式のレーダーを道端に設置して行っています。コレを早期に検知することが必要です。 ちなみに、白バイは自分で見つけるしかありません。 |
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レーダー電波の検知機能さえあればよく、かつ表示部分をバラす必要があるので、失敗覚悟で近くのスーパーでとにかく一番安いのを買ってきました。構想では、本体は雨がかからないカウルの内側に固定して、警告表示部分のみをメーターパネル付近に設置する方法です。 まず実験したのは、カウルの内側に設置しても問題なくレーダー電波を検知するかどうかでした。ガムテープで仮固定して、近くの新Hシステム(レーダー取締り機)に向かうと、遥か手前から派手に警告音が鳴り出しました。 次に誤動作がどのくらいあるのか? 仮止めのまま美ヶ原まで日帰りツーリングをしてみたが問題は無く、国道20号甲府バイパスの新Hシステムでは派手に鳴り響きました。 これならカウルの内側でも問題はなさそうです。 さっそく警告表示部分を分離する作業のため本体をばらして、初めからついているLEDを取り外し、代わりにフラットケーブルをはんだ付けしました。 電源は、メインキースイッチと連動していて、車載バッテリーから取ってきています。 最終的にレーダー探知機本体は、カウルの内側にアノンアルファを使って永久固定しました。ここは雨水が一切かかりません。 あとは振動で壊れてしまうか心配をしていましたが、現在まで末永く愛用しています。 | ||||||||||||||||||||||||||
1995.06.24固定完了 セルスター社製ALPHA-12 1995.06.17購入 \5800 | ||||||||||||||||||||||||||
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メーターパネル上部に警告表示部分のみ設置しています。 秋葉原でプラスチックケースとLEDを購入してきました。 LEDは合計7個で、『電源』『エンジン低回転検知無効』『検知レベル1』『検知レベル2』『検知レベル3』『検知レベル4』『検知レベル5』です。 ただし、通常のLEDだと太陽に負けてしまうので、『検知レベル3〜5』のみ、超高光度LEDにしています。これだと昼間でも点滅が確認できます。 レーダー探知機が発する警告ブザー音は、走行中はエンジン音にかき消されて聞こえないためコレぐらいの明るさがいいですね。 両面テープで固定しています。 運用開始して9年。フラットケーブルも日焼けしてカビカビになってきましたので、新型への更新を計画中です。 [改造データ] プラスチックケース\280、LED\10×4、超高光度LED\100×3、フラットケーブル2m | ||||||||||||||||||||||||||
1995.06.25配線完了 | ||||||||||||||||||||||||||
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バイクの場合、乗用車と比べてアベレージスピードが高いため、レーダー探知機が警告を発してからブレーキをかけてもきわどいかもしれません。 私の場合は、清里や八ヶ岳、北海道で何度も取り締まりに遭遇していますが、いずれも対向車が事前にパッシングで教えてくれて、警戒モードで走行しているときに遭遇するので問題なく回避できました。 ただし、北海道などの場合は交通量の絶対数が少ないため、パッシングを受けてから相当走らなければ『現場』に遭遇しないこともあり、ずいぶん長距離を低速で走行した後に『なんだ、いたずらか。』と思ってスピードを上げた途端に遭遇したときもありました。探知機が無かったら確実にアウトでした。 目が眩むぐらいのLEDをつけてはいますが太陽に向かって走行しているときなどは歯が立ちません。 運転者への警告方法に改良の余地があるのですが、『音』は周りにもこきえて恥ずかしいので(いまでもコンビニの前の信号で引っかかると、ピーピー鳴り響きます。)、『光』を使うしかないですかね。 | ||||||||||||||||||||||||||
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『新Hシステム』とは、警察が設置している自動速度違反取締装置のうちの一つです。 ちょっと前の自動取締り機は『フィルム式』だったため、あらかじめ写真フィルムをセットしておき、自動的に撮影され、定期的に警察官が巡回してフィルムを付け替える作業が必要でした。撮影可能枚数もあまり多くないので、大変手間がかかっていました。 当然、フィルムを交換するまで警察も違反者の呼び出しが出来ないため、忘れた頃に呼び出しがかかるそうです。 これを改善するために、『電子式』になったシステムが新Hシステムです。違反者をビデオ撮影すると同時に警察本部に伝送されるため、撮影枚数の制限は無制限です。フィルムの交換の必要もありません。 『これなら軽微な違反でも撮影し放題ではないか!』という声があったため、直前の簡易レーダー測定器で車速を測定し、速度警告板にて警告をし、それでも速度を落とさなかった場合にのみ『検挙』となります。 レーダー探知機を搭載していれば、早期に発見が可能です。 ちなみに、もし撮影された場合、辺り一面を強烈な『赤外線ストロボ』の赤色で覆われます。ちょっとやそっとの赤色ではありません。赤ワインの中に突然飛び込んだように辺り一面が真っ赤になるので、御用になったことがわかります。 〜 2004.07.11追記 〜 速度計測の方法は、電波の特性を利用しています。 電波は光と同じで直進性があるため、方向を定めて電波を放射することが出来るパラボラ式アンテナを使用し、電波が物体にぶつかると跳ね返るのですが、そのときその物体の速度に応じて電波の周波数が変化します。 跳ね返った電波を再度受信して、周波数のズレを計測することで速度がわかる仕組みです。 レーダー探知機は、レーダー測定器から飛ばしてくる電波を受信する受信機で、電波を感知するとアラームが鳴る仕掛けです。 昔はレーダー測定器が常時電波を放射していたのですが、警察側もレーダー探知機対策として、測定するときしか電波を放射しない『ステルス式』が登場しています。 対してレーダー探知機も最近の電子技術の発達とGPS(人工衛星により自分の位置がわかる)を組み合わせて、あらかじめ自動取締り機の位置をすべて覚えておき、レーダー探知機自体がその近辺に近づいたときに警報を発するようになっています。すごいアイデアですね。 でも、定期的に位置データをアップデートしないとダメでしょうね。 | |||||||||||||||||||||||||
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オーピスとは、写真撮影を行うループコイル式速度自動取締り機の海外メーカーの商品名称です。 ループコイル式は、路面に金属センサー(コイル)をあらかじめ道路の下に埋め込んでおき、その上を自動車(金属)が通過することを検知して速度を計測する仕組みです。 11m間隔にコイルを埋めて、この二つのコイルの間を通過する時間を計測することで速度をはじき出します。したがってレーダー探知機では検出できない方式です。 家の近くにあるオービスの写真を撮ろうと思い、現場に行ってみると違うシステムに置き換わっていました。 あらかじめ写真フィルムをセットしておくオービスから、フィルム交換の手間をなくした電子撮影式の新システムで『LHシステム』と呼ぶそうです。 これは、レーダー式の『Hシステム』のループコイル版なので、『LHシステム』です。 撮影カメラの手前の路上には、コイルを埋め込んである位置を示す白いマークがわざわざペイントされています。 GPS対応レーダー探知機でしか歯が立たない怖いヤツです。 | |||||||||||||||||||||||||
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自動速度違反取締装置のことを『オービス』と呼んでいますが、じつはこの名称はアメリカ"ボーイング社の商品名"なのです。 日本ではこの装置が広く普及し、いつのまにか自動的に取り締まる装置全体をオービスと呼ぶようになってしまったのです。 左の写真は本物の『オービス』です。 写真撮影部の真ん中に『眼』のロゴマークと『ORBIS』(オービス)と書かれています。ちなみに、オービスってラテン語で『眼』を意味していて、24時間監視するイメージとピッタリです。 オービスは、フィルム撮影式なので、定期的にフィルムを交換し回収するまで違反事実は警察が認知できません。速度違反をしても忘れた頃にならないと警察から呼び出しがかかりません。 ちなみに、一度フィルム交換の現場に遭遇したことがありますが、大変そうです。わざわざ高速道路を工事車線規制をして、車の流れを変えておいて作業していました。 | ||||||||||||||||||||||||||
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一昔前まで、警察の固定式速度取締り機といえばコレというぐらいメジャーな機械だったのですが、現在はHシステムやLHシステムに押されて数が激減しています。 頭上にある装置はスピードガンと一緒で、車にめがけて電波を発射しています。 そして、少し前方にあるカメラ部で、違反シーンが撮影されます。 やはり『フィルム式』でその交換に手間がかかるので廃れていったのでしょうね。 昔一度だけ、東北自動車道を走っていたときに、工事車線規制を行っていました。工事しているのか注視していたら、工事車両は一台も止まっておらず、警察車両が一台だけ。それもこの装置のカメラ部に横付けしてメンテナンスしていました。 さすが警察。夜間にはやらず、平日昼間でしたけど。 高速道路の車線規制する手間(三角コーンをだいぶ長く置いてあった)は確かに大変だし、そこを通行する人にも迷惑かかるし・・・・ | ||||||||||||||||||||||||||
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一番古典的な速度取締りの方法がコレ。 手で持ち運びができる速度測定器を道端に設置して、往来する自動車の速度を計測してスピードオーバーの場合は警察官が道を塞いで車を停止させるというものです。 速度計測しているのは、どう考えてもスピードが出てしまうような直線道路や、渋滞する信号の後のガラ空きの道路など、『きたな〜い』場所ばかりです。 不自然に低い最高速度と、対向車のパッシングに注意します。また、自分がスピード取締りを見つけた場合には、対向車にパッシングをしてあげて速度取締りをしていることをバンバン教えてあげましょう! 計測は『現認係』という速度計測をして違反車両を目で確認する人が、木陰に隠れて獲物を待っています。 ここで、獲物が掛かると後方に控える停止係に連絡をします。 連絡を受けた『停止係』は、道路を塞いで車を停止させるという寸法です。 さて、傾向と対策ですが、まずは測定方式です。
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東京都内ではあまり見かけないのですが、郊外、特に北海道では頻繁に見かける取締り方法です。 パトカーの天井にレーダー式速度測定器を搭載しており、正面から向かってくる違反車両に目を光らせているのです。パトカーさえ違反者に正対して停車できる場所さえあればよいので、まさに神出鬼没! 違反を認めると、急旋回して追いかけていき、御用!となります。 レーダー探知機でも探知可能ですが、最近は測定するときのほんの短時間しか電波を出さない方式もあるので、やはり対向車のパッシングに頼るしかありません。 ちなみに、北海道ではループコイル式の速度測定器はほとんど存在しません。積雪が磁気を遮断してしまうため、冬季に測定が困難となるためなのです。 | ||||||||||||||||||||||||||
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神出鬼没な白バイ。警視庁管内ではしょっちゅう見かけますが、他の道府県ではそんなに気合いが入っていないのでしょうか・・・・? 白バイや覆面パトの速度計測方法は非常に原始的なので、レーダー探知機では知ることが出来ません・・・・。 ずばり、後から追いかけてきて、ターゲットの車と目測で『同じ速度(間隔が離れたり縮まったりしない)』で走行すれば、『白バイの速度=ターゲットの速度』となり、速度測定ができるという『追尾式』というカラクリ。 白バイは速度計が2つ存在し、一つは自車の速度を示すもの。もう一つはスイッチ一つで動作を固定することができるもので、ターゲットと同じ速度で走っている時に動作を固定できるのです。 下の写真は、白バイの右ハンドルに設置されているスイッチボックス。通常のバイクのライトスイッチ部分には『SMPスイッチ』と呼ばれる『サイレン・赤灯・メーターストップ』が一体化されたものが付いています。 コレは、次のように操作します。 『・』位置 通常走行状態(赤灯消灯・サイレン不鳴動状態、違反速度計フリー動作) 通常の走行ではこの位置です。ここで、ターゲットを見つけるのです。 『P』位置 赤灯(パトライト)点灯状態。 白バイといえども道路交通法の適用を受けます。しかし、緊急自動車が緊急走行中(赤灯点灯・サイレン鳴動)であれば、そのほとんどが除外されます。そして、速度取締りに従事する警察車両は、緊急走行の条件の『サイレン鳴動』が除外されるのです。 この赤灯点灯状態は、速度違反車を追尾するために制限速度を無視するのに必要な法的条件なのです。 速度違反車を追尾して、同じ速度で走り、違反者の速度を計測します。 『M』位置 メーターストップ状態。 違反速度計の動作を停止させます。つまり、速度違反として計測した速度表示のまま動作が止まり、後の証拠として使用します。 ここで、違反と認められなければ、スイッチを『・』に戻せばよいのです。 しかし・・・、違反が確定すると、次のステップに移行します。 『S』位置 サイレン鳴動状態。(ただし、手を離すと『M』位置に戻る) 『ヒュ〜ン♪』と一声します。複数回叫びたい(?)ときはチョンチョンします。 後はマイクで停車を指示するだけ!違反速度計はSMPスイッチをP位置に戻すまで固定されているのです! | |||||||||||||||||||||||||