VFR750F(RC36)
 
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 VFR750Fは1986年に初期型(RC24)が発売されましたが、国内では750cc超の大排気量車が人気で中途半端なこのクラスのバイクの人気はあまり高くなく、主に海外のライダーから評価されていたのです。
 そして、1990年にはよりツアラー色を濃くモデルチェンジしたVFR750F(RC36)が発売されました。これがツアラーとしてのVFRとしての路線を決定付けたのかと思います。
 その後もVFR750Fは改良され続け、エンジンが781ccにボアアップされた現行のVFRへと続いていきます。

 今では単に『古いバイク』と片付けられてしまう愛車のバイク、HONDA VFR750F(RC36)の御紹介です。画像にマウスカーソルを合わせると説明文が現れます。

長距離の高速巡航時に威力を発揮する大きなカウル。風を受ける量がかなり低減されるため、時間が経った後の疲れ方が違ってきます。ツアラー用途の場合はとても重要な要素です。 エンジン内のピストンバルブを歯車で動かすホンダのテクノロジです。バイクのような高回転型エンジンの場合はバルブをチェーン駆動するとチェーンの伸び等でタイミングが微妙にずれてしまう欠点を克服するもので、ギューンという甲高いエンジン音が特徴的です。 ハンドルの高さを気軽に変えることができるスペーサーを使用しています。自分のライディングポディションに合わせてバイク側を調整をすると、長距離ツーリングが楽になりますよ。 最近のバイクには初めから装備されていることが多いハザード機能も、この時代のバイクには無かったのです。そこで自作してみました。左ハンドルのスイッチボックス下に増設してみました。高速道での急減速時や路肩停止時の自己満足として使っています。 ライダーにとってネズミ捕りは最も恐れるものの一つです。その脅威を探知する製品です。自動車用の安い探知機をカウルの内側に接着剤で止め、表示部分だけを自作してメーターパネル上に搭載しました。
複数泊をするキャンプツーリングをする場合に欲しい機能の一つです。バイク走行中に携帯電話やデジカメの電池を充電できるようになります。これでキャンプ場の自販機電源から盗電する必要がなくなります! 荷物満載のVFR750F。北海道ツーリング出発直前のひとコマです。リア、サイド、タンクバッグに分散収納しています。 この当時のバイクとしてはハイクオリティなVFR750Fは細かい部分がリッチな作りになっています。重いクラッチ操作から解放される油圧クラッチもそんな一つです。これで握力が無くなって走行不能になる事態になるまでの時間を稼ぐことができます。
荷物を積むだけならば布製のサイドバッグでも良いのですが、防水面からみるとパニアケースに軍配が上がります。一週間以上のキャンプツーリングの場合の荷物水没は、旅の続行不能となるほどの大ダメージですから、これがあれば安心なのです。 ホンダの売りでは、光の集中化を図ったデュアルスポットライトということになっていますが、実際はあんまり明るくありません。45W球が2つあっても所詮は45Wなのです。バルブソケットも特殊なH4R型なので汎用性が無いし… とりあえずは高効率バルブで誤魔化しています。
ホンダがレースで培ったノウハウの一つで、タイヤ交換が楽にできるのですが一般人にはあんまり関係ないのかも知れません。あえて言うならば、見た目とチェーンの張り調整が楽なことがメリットですかね。 メーターコンソール・燃料計と時計付き
燃費が明らかに向上するアーシング、特に古いバイクほど効果があるみたいです。簡単にできるのでゼヒお試しアレ〜 ただでさえ重いVFR750Fを、さらに重くしている要因の一つがこれセンタースタンド。確かにホイール清掃やチェーン周りのメンテナンスが楽ですし不安定な場所に止めるときに安心できるのですが、普段はあんまり使いませんねぇ。 細かい部分がリッチな作りのVFR750Fは、サイドスタンドにもカウルが取り付けられていて、スタンドを収納した時にバイクと一体となるようにデザインされています。でも時々スタンドをおろすときにカウルを蹴飛ばしてしまい割ってしまいます。 停車中にブレーキペダルを踏みっぱなしにしていると、見る見るバッテリー電圧が下がっていくことに危機感を感じて対処してみました。ブレーキを掛けても電圧がまったく落ちなくなりました。よせばいいのにウインカーもLED化して、ウインカーポジション、ハザード、ウインカーブザー機能を自作しました。 走行中でも楽に切り替えができるリモート燃料コック。タンク下の燃料コックからワイヤーが伸びて、手元で操作ができるようになっています。リッチですねぇ〜。

 発売当時の日本国内ではレーサーレプリカや、ネイキッドバイクが流行っている状況で、ゆっくりとロングスパンのたびを楽しむツアラージャンルのバイクは数が少なかったと思います。
 そんな状況で発売されたVFR750F(RC36)は、レプリカの速さの追求でも、ネイキッドのバイクらしさの追求でもなく、豪華な装備を纏っての登場でした。

 上の写真での御紹介個所以外にも、まだまだ言いたいことは沢山あります。

などなどです。当然欠点がなったく無いというわけではありません。  そんな相棒ですが、随分と長い間付き合っています。2006年8月現在で積算走行距離11万5千キロ。エンジンがつぶれて走れなくなるまで付き合うつもりです。
偶然めぐり合ったRC36

 北海道でツーリング中、雨に降られて近くのライダーハウスに逃げ込んだのですが、直後に同じエンジン音が聞こえてきました。

 まっ、まさか!

 同士よ!喜んで駆け寄っていくと、向こうも大喜び。山口県ライダーの彼と一日話し合いました。1990年の発売でこの写真の当時は1995年。まだ5年しか経っていないのにすでに超レア車

 意識的にVFRオーナーが会おうとしなければ、なかなかこんなシーンは撮れません。

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Last updated 2007.07.30